LESSON 01

Pythonを動かしてみよう

学習環境を理解して、最初のプログラムを実行します。

40分
必須
◎
今日のゴール

ファイルを作り、見本を入力し、実行結果を確認して保存できる。

  • Pythonとエディターの違いを説明できる
  • 見本コードを入力・実行できる
  • 表示内容を変えてもう一度実行できる
STEP 1

なぜPythonを学ぶの?

ゲームやアプリは、コンピューターへの小さな命令を、決めた順番に実行して動いています。けれど、紙に書かれた命令を見るだけでは、「本当にこの通り動くのかな?」と分かりにくいことがあります。

Pythonを使うと、自分で書いた命令をすぐに動かせます。最初に結果を予想し、そのあと実行して答え合わせをすると、コンピューターが命令を読む仕組みを目で確かめられます。

この図で大切なところ:Pythonを覚えるだけではありません。「予想した結果」と「本当に出た結果」を比べることで、プログラムを読む力を育てます。その力が、共通テストのプログラム読解につながります。

STEP 2

環境を準備しよう

最初に、2つの準備を確認します

VS CodeとPythonの両方が使えることを確認して、できた項目にチェックを入れてください。二つとも確認するまで、次のステップには進みません。

1
VS Codeが入っているか確認コードを書くためのアプリです

Windows:画面下のスタートボタンを押し、検索欄に「Visual Studio Code」と入力します。
Mac:Finderの「アプリケーション」を開き、「Visual Studio Code」を探します。

2
Pythonが入っているか確認書いた命令を動かすために必要です

VS Codeを開き、上のメニューから「ターミナル」→「新しいターミナル」を押します。画面下に入力する場所が出たら、次の命令を入力してEnterキーを押します。

上の二つを確認して、両方のチェックを入れましょう。

Pythonとエディターの違い

作文を書くときは、日本語という「言葉」と、文字を書くための「ノート」の両方を使います。プログラミングも同じです。Pythonが言葉、VS Codeがノートの役目をします。

あPython

プログラムを書くための「言語」

▤エディター

プログラムを書くための「ノート」

.pyPythonファイル

書いた内容を保存する「ページ」

STEP 3

printは、何のために使うの?

print()は、コンピューターの中にある文字や数字を、人が見えるように画面へ出す命令です。プログラムが考えた結果は、そのままではコンピューターの中にあります。printを使うと、その結果を自分で確認できます。

STEP 4

まずはこの通り書いてみよう

ここからは、自分のパソコンを使います。まずは見本と同じコードを、一文字ずつ入力します。今は暗記しなくて大丈夫です。「書いた命令が、どんな結果になるか」を確かめることが目的です。

今からやること
  1. VS Codeを開きます。新しいファイルを作り、ファイル名を「practice01.py」にします。
  2. 下の見本を見ながら、コードを一文字ずつ入力します。
  3. まだ実行せず、先に結果を予想するクイズに答えます。
  4. ファイルを保存してから、右上の▶実行ボタンを押します。
  5. 画面下のターミナルに出た結果を確認します。
1
新しいファイルを作るまず、コードを書く場所を用意します

VS Code上部の「ファイル」を押し、「新しいテキスト ファイル」を選びます。何も書かれていないページが開いたら、保存して名前を付けます。

  1. 画面上の「ファイル」をクリック
  2. 「新しいテキスト ファイル」をクリック
  3. Ctrl+S(Macは ⌘+S)を押す
  4. ファイル名に practice01.py と入力して「保存」を押す

ここを確認:画面上のタブや左側のファイル一覧に practice01.py と表示されたら成功です。最後の .py は「これはPythonのファイルです」という目印です。

2
見本のコードを書く3行を一文字ずつ入力します

practice01.pyの白紙部分をクリックし、次の3行を入力します。1行書くたびにEnterキーを押すと、次の行へ移動します。

print("こんにちは")
print("Pythonの学習を始めます")
print(1 + 2)
3
実行する前に結果を予想するまだ▶ボタンは押しません
ボタンを押して予想しよう

画面には、全部で何行表示される?

最後の print(1 + 2) では、何が表示される?

4
保存して実行する▶ボタンを押してプログラムを動かします
実行のしかたVS Codeの画面を見てみよう

コードを書いて保存したら、画面右上の三角形のボタンを押します。下の見本でも、同じボタンを押してみましょう。

① 開いているファイル:practice01.py
1print("こんにちは")2print("Pythonの学習を始めます")3print(1 + 2)
④ 結果が出る場所:ターミナル

▶ 実行を押すと、ここに結果が表示されます

Enterキーは?

コードを書いている場所でEnterキーを押すと、次の行へ改行します。プログラム全体を動かすときは、右上の▶ボタンを使います。

5
ターミナルの結果を確認する予想と本当の結果を比べます

先に自分のパソコンで実行しましょう。画面に出た結果を見てから、下のボタンを押します。

STEP 5

ここまで分かったか確認しよう

ここまで学んだことを、短い問題で確認します。分からない問題があっても大丈夫です。見本のコードをもう一度見ながら、正解できるまで挑戦しましょう。

確認クイズ1 / 3

print() は、何をするための命令?

ヒントを見る

問題文の大切な言葉と、選択肢の違う部分を一つずつ比べてみましょう。

答えを見る

答えは「画面に表示する」です。かっこの中に書いた文字や計算結果を画面に表示します。

次の順番で表示したいとき、コードをどの順番に書けばよいでしょう?

計算を始めます
8
計算が終わりました

上の結果と同じになるように、コードを上から順番に押してください。

ここに選んだ順番が表示されます

ヒントを見る

表示結果の1行目に合うprintを最初に押します。次に2行目、最後に3行目の順で選びます。

答えを見る
print("計算を始めます")
print(5 + 3)
print("計算が終わりました")
自分のパソコンで試そう

最後の行を print(5 + 10) に書きかえて、保存してから▶実行を押してください。何が表示されたかを確認しましょう。

ヒントを見る

ファイルの3行目を一度消して、次のコードに書きかえます。

print(5 + 10)

入力できたら保存し、右上の▶実行ボタンを押します。結果は下のターミナルに出ます。

書きかえた最後の行には、何が表示された?

答えを見る

答えは15です。文字の記号で囲まれていないため、5と10を足します。

STEP 6

ここまでは必ずやろう

ここからは、自分で少しだけコードを変えます。1問ずつ別の枠に分かれています。分からないときは、すぐ答えを見るのではなく、まずヒントを開いてください。

今回のファイル名lesson01_step06.py

第1回の必須問題で使うファイルです。問題ごとに中身を書き換えて、1ファイルを使い回します。

  1. VS Code上部の「ファイル」をクリック
  2. 「新しいテキスト ファイル」をクリック
  3. Ctrl+S(Macは⌘+S)を押す
  4. lesson01_step06.pyと入力して「保存」を押す

ここを確認:画面上のタブ、または左側のファイル一覧にlesson01_step06.pyと表示されたら準備完了です。

必須問題の進め方
  1. lesson01_step06.pyを作る
  2. 問題のコードを入力して保存・実行する
  3. 答え合わせ後、同じファイルの中身を書き換えて次の問題へ進む
必須 1

自分の名前を表示しよう

lesson01_step06.pyに、自分の名前を1行で表示してください。

ヒントを見る

見本の「こんにちは」の部分を、自分の名前に変えます。文字は " " で囲みます。

print("ここに名前")
答えを見る
print("結城")

「結城」の部分は自分の名前に変えてよいです。

必須 2

好きなものを紹介しよう

好きな食べ物、遊び、教科などを1行で表示してください。

ヒントを見る

print("好きなものは○○です")の○○を書きかえます。

答えを見る
print("好きなものはサッカーです")

好きなものの部分は自分の答えで構いません。

必須 3

3つの計算をしよう

5 + 3、10 - 4、6 * 2を、それぞれ別の行で表示してください。

ヒントを見る

計算式を文字の記号で囲まないことがポイントです。それぞれの式を print( ) のかっこに入れます。

答えを見る
print(5 + 3)
print(10 - 4)
print(6 * 2)

ターミナルには8、6、12と表示されます。

必須 4

保存したファイルを開き直そう

保存してVS Codeを閉じ、もう一度ファイルを開いて実行してください。

ヒントを見る

ファイル名は lesson01_step06.py です。分からないときは先生と一緒に保存した場所を探しましょう。

答えを見る

左側のファイル一覧からlesson01_step06.pyを開き、右上の▶を押します。保存前と同じ結果がターミナルに出たら正解です。

必須 5

案内と計算結果を一緒に出そう

「合計金額を計算します」と表示した次の行に、300円の商品を4個買った合計を表示してください。

ヒントを見る

1行目は文字、2行目は掛け算にします。

答えを見る
print("合計金額を計算します")
print(300 * 4)

2行目には1200と表示されます。

必須 6

文字と計算の違いを確かめよう

print("5 + 10")とprint(5 + 10)を続けて書き、結果の違いを説明してください。

ヒントを見る

" "で囲むと、中身を文字としてそのまま表示します。囲まない式はPythonが計算します。

答えを見る
print("5 + 10")
print(5 + 10)

1行目は「5 + 10」、2行目は「15」です。

必須 7

3つの間違いを直そう

Print("Python")、print("こんにちは)、print(5 + )を、それぞれ実行できる形に直してください。

ヒントを見る

①printの最初は小文字です。②文字の終わりにも"が必要です。③足し算の右側にも数字が必要です。

答えを見る
print("Python")
print("こんにちは")
print(5 + 3)

3行目の右側の数字は、3以外でも構いません。

必須 8

小さな結果画面を作ろう

「計算を始めます」→好きな計算の答え→「計算が終わりました」の3行を表示してください。

ヒントを見る

案内は文字なので" "で囲みます。真ん中の行には、好きな計算式を入れます。

答えを見る
print("計算を始めます")
print(12 * 3)
print("計算が終わりました")

真ん中の計算は別の式でも構いません。

時間が余ったら

できるだけ解いてみよう

全12問

全部終わらなくても大丈夫。上から順に、自分のペースで進めよう。

LEVEL 1見本を変える
  1. 好きな食べ物を3行表示する
    ヒントを見る

    printを3行書き、各行の文字をダブルクォーテーションで囲みます。

    答えを見る

    答えの例を確認しましょう。

    print("カレー")
    print("ラーメン")
    print("すし")
  2. 20 + 30、100 - 37、8 * 7を表示する
    ヒントを見る

    三つの計算式を、それぞれprintのかっこの中に入れます。計算式はダブルクォーテーションで囲みません。

    答えを見る

    答えの例を確認しましょう。

    print(20 + 30)
    print(100 - 37)
    print(8 * 7)
  3. 学校名・学年・好きな教科を順番に表示する
    ヒントを見る

    表示したい順番と同じ順番で、三つのprintを書きます。

    答えを見る

    答えの例を確認しましょう。

    print("○○学校")
    print("高校1年")
    print("好きな教科は情報です")
LEVEL 2予想・間違い探し
  1. print("1 + 2")とprint(1 + 2)の違いを確かめる
    ヒントを見る

    ダブルクォーテーションがある方は文字をそのまま表示し、ない方は計算します。両方を続けて実行しましょう。

    答えを見る

    答えの例を確認しましょう。

    print("1 + 2")  # 1 + 2
    print(1 + 2)    # 3
  2. Print("Python")の間違いを直す
    ヒントを見る

    Pythonでは大文字と小文字を区別します。printの最初の文字を確認します。

    答えを見る

    答えの例を確認しましょう。

    print("Python")
  3. print(5 + )の間違いを直す
    ヒントを見る

    足し算の記号+の右側にも、足す数が必要です。好きな数字を一つ追加します。

    答えを見る

    答えの例を確認しましょう。

    print(5 + 3)
  4. 「3番目、1番目、2番目」を正しい順に並べ直す
    ヒントを見る

    画面に出したい1行目、2行目、3行目を先に紙へ書き、その順番でprintを並べます。

    答えを見る

    答えの例を確認しましょう。

    print("1番目")
    print("2番目")
    print("3番目")
LEVEL 3自分で作る
  1. 4行の自己紹介を作る
    ヒントを見る

    名前・学年・好きなもの・ひとことの四つに分けると作りやすくなります。

    答えを見る

    答えの例を確認しましょう。

    print("名前は結城です")
    print("高校1年です")
    print("ゲームが好きです")
    print("よろしくお願いします")
  2. 四則演算を1回ずつ使った計算ページを作る
    ヒントを見る

    +、-、*、/を使った式を一つずつ作り、4行のprintで表示します。

    答えを見る

    答えの例を確認しましょう。

    print(8 + 2)
    print(8 - 2)
    print(8 * 2)
    print(8 / 2)
  3. 表示する順番を予想する問題を自分で作る
    ヒントを見る

    printを3行書きます。コードを見せて、何が上から表示されるかを選ぶ問題にします。

    答えを見る

    答えの例を確認しましょう。

    print("朝")
    print("昼")
    print("夜")
  4. わざと間違ったコードを作り、どこが違うか説明する
    ヒントを見る

    printの大文字・小文字、ダブルクォーテーション、かっこのどれか一つを変えてみましょう。

    答えを見る

    答えの例を確認しましょう。

    Print("Python")

    printのPが大文字になっているため、小文字へ直します。

  5. 今日学んだことを3行で表示する
    ヒントを見る

    「できたこと」「覚えた命令」「次にやりたいこと」を1行ずつprintで表示します。

    答えを見る

    答えの例を確認しましょう。

    print("printで文字や数を表示できた")
    print("実行前に結果を予想した")
    print("次は変数を学びたい")